1. 水の味や用途が変わるPH値っていったい何?

水の味や用途が変わるPH値っていったい何?

[記事公開日][最終更新日]

水の味や用途が変わるPH値っていったい何?

ミネラルウォーターの味や含有ミネラルの効果などを決める要素には、硬度の他に「ペーハー値(以下「pH」)」があります。

小学校の理科の実験で使う、液体につけると色が変わる「リトマス試験紙」は、pHの数値を試験紙の色の変化で調べることができるものです。

pHは、液体の酸性度を0から14までの数値で表しており、pH7がちょうど中間点(中性)となります。pH7よりも数値が小さければ酸性、大きければアルカリ性が強いということです。

そんなpHですが、実はお水のおいしさと関係があります。今回は、pHとお水の味の関係についてご紹介します。

人間の体液は弱アルカリ性! お水のPHの基本を知ろう

ミネラルウォーターは液体ですから、当然ながらpHを持っています。しかし、お水ならばどれも同じpHということはありません。

取水地の環境など含有する成分の違いによって、pHは異なるのです。したがって、ミネラルウォーターには酸性もアルカリ性も存在するということになります。

ところで、飲料水のpHとしては、どれくらいが適しているのでしょうか? 人間の体液は、pH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。

そのため、体液と同程度のpHの飲料水であれば、無理なく自然と身体に吸収されやすくなります。

つまり、飲料水として適しているのは「弱アルカリ性でミネラルを豊富に含んでいるお水」ということです。

お水の中でもより多くミネラルを含んでいるのは「硬水」ですが、硬水は成分によっては苦味や渋味が感じられることがあります。

こういった飲料水としてのおいしさを優先するならば、「弱アルカリ性の軟水」がもっともおいしくかつ効率よくミネラルを吸収できる水、ということになります。

洗顔のお水は弱酸性 飲料水は弱アルカリ性

水のロイヤルクラウン

人間の皮膚や髪の毛の表面は「弱酸性」に保たれています。

したがって、洗顔などに使うお水は、弱酸性の方が適しています。皮膚や髪の毛と同程度のpHを持つお水の方が、与えるダメージが少なくなりますから、美容に適しています。それに対して、飲料水に適しているのは、先ほどお伝えした通り「弱アルカリ性」となります。

ちょっと不思議な感じがしますが、お水の用途によって、身体にもっとも適したpHの値が異なるのです。

ちなみに、極端にアルカリ性へ傾いたお水は、人体にとってとなります。これは極端な酸性についても同じです。

弱アルカリ性や弱酸性なら問題ありませんが、強いアルカリ性・酸性のお水は、飲料水として利用できません。

とはいえ、基本的にお店で販売されているお水はすべて人体に影響のないpH5~8の範囲内ですから、日常生活においてあまり気にしすぎる必要はないでしょう。

体内のPH濃度を整えるならアルカリイオン水が有効

水滴

天然水ではなく、人工的に強いアルカリ性を持たせたお水を「アルカリイオン水」と呼びます。

日常的に大量摂取するのには適していませんが、あえて体液をアルカリ性にしたい場合におすすめです。たとえば、胃酸が多く出すぎてしまう「胃酸過多」や、胃酸が胃を溶かしてしまう「胃潰瘍」といった病気の患者さんは、あえてアルカリイオン水を飲むことで、胃酸の酸性度を中和できます。

他にも、慢性の下痢・消化不良・高血圧症・糖尿病などにアルカリイオン水の効果が期待できます。

逆に、身体にトラブルを抱えていない人がアルカリイオン水を常飲すると、胃酸の酸性度が下がり消化不良などを起こす可能性があるので注意しましょう。

やや強い酸性・アルカリ性を持つお水のブランド

市販されているお水の中でもアルカリ性が強い部類に入るのが、pH10.3の「弥生の水」です。

pH8.7の「スパウォーター」も強いアルカリ性となっています。酸性のお水としては、pH6.0でクロアチア原産のミネラルウォーター「ヤムニツァ」があります。

また、ミネラルウォーターとは少し異なりますが、炭酸ガスを含んだスパークリングウォーターは基本的に酸性です。

フランスやイタリアなどの西欧では、日常的に炭酸水を飲む習慣があります。フレンチやイタリアンのレストランで「ペリエ」を始めとした炭酸水がメニューに並んでいるのを目にしたことがないでしょうか?

西欧には炭酸を含んだ状態で湧き出す「ミネラルスパークリングウォーター」も存在しています。

国産のミネラルスパークリングウォーターとしては「奥会津金山天然炭酸水」などがあります。

国産のミネラルスパークリングウォーターとしては「奥会津金山天然炭酸水」などがあります。

アルカリイオン水は、「アルカリイオン生成器」を使って自宅で製造することもできます。

中には、アルカリイオン生成器の機能を持つウォーターサーバーも市販されているようですから、毎日アルカリイオン水を飲みたい方には見逃せないアイテムでしょう。

生成器では、アルカリ性だけではなく酸性の水を作ることもできます。

普段から常飲するのは中性のお水で、たまに体内のpHを調節したい時だけ好みの数値のpHに調整する、といった使い方も可能です。アルカリイオン生成器では、洗顔や洗髪に適した弱酸性のお水も作れますから、飲料水以外の使い道も考えられます。

そんなアルカリイオン水ですが、日常的に摂取する場合の上限は、体重の5%までと言われています。

つまり体重50キロの方であれば、1日1リットルまでが上限となります。意外と多いですよね。

朝晩にコップ1杯飲むといった飲用方法であれば、特別に上限を気にすることはないかもしれません。