1. 全く水を飲まなかったら人間はどうなる?

全く水を飲まなかったら人間はどうなる?

[記事公開日][最終更新日]

全く水を飲まなかったら人間はどうなる?

食事と水

人間は食べ物より水がない方が応えると言います。

遭難したけれど、しばらくの間水だけ飲んで生き延びたという人のニュースをたまに見かけますよね。ですが、もし水を全く飲まなかったら、人間はどうなってしまうのでしょうか?

体内の水分が減ると、かなり早い段階で不調になり、段々と命に関わる危険な状態になっていきます。

水がないと人間は何日で死んでしまうのか

通常時、人間の体内の水分は体重の55~60%と言われていて、体重の20%を失うと死んでしまいます。

20%とまでいかなくても、水分が減っていくごとに様々なダメージを受けます。まず、約2%の水分を失った時点で現れるのが、口や喉の渇き、食欲不振などの不快感などです。

6%失うと、頭痛、眠気、脱力感に襲われることに。情緒も不安定になります。8%失うと幻覚が出始め、話をしたり呼吸することも難しくなります。そして10%失われたときには、筋肉のけいれん、循環不全、腎不全などが起こります。

そして死んでしまうのが20%の水分喪失なのです。水を飲まないと、4~5日くらいで体内の水分は20%減ってしまいます。

水が全く飲めない状況では、人間はかなり早い段階で生命の危機に瀕してしまうようです。

水の役割は、食物が消化されていく過程で作用する様々な酵素が潤滑に反応できるように場を提供すること、栄養物やホルモンなどを溶かし、血液などの形で体全体に運搬する、体内の不要物を尿や便として排泄する手助けをする、熱いに日汗をかくなどして体温調節することなどです。

水がないとこれらの働きが滞っていくため、人は弱ってしまうのです。水がいかに人にとって重要かわかります。

水だけで何日生き延びられるのか?

お茶

逆に水だけ飲んでいた場合は何日間生きられるのでしょうか?

体脂肪率やその場の状況によって変わりますが、20代の日本人男性の平均171cmで65kgの場合だと、水だけで33日間生きられるようです。断水したときと比べると、大分長く生きられることがわかります。

最長記録では、1910年代にアイルランドで11名がハンガーストライキを起こし、9名が94日間堪えたという話もあります。(2名は残念ながら亡くなってしまいました)

何も食べない期間はどのように体が動いているのかというと、体内の脂肪を使っているようです。

脳はブドウ糖が唯一の栄養源だと言われていますが、糖質を摂取していないとブドウ糖は2日ほどでなくなってしまいます。断食中、それでも頭で考えることが出来るのは、脂肪を代替エネルギーにしているからです。

通常時、糖分と脂肪はエネルギーとして利用されています。断食状態で糖質がなくなると、脂肪を酵素で分解して脂肪酸を作り、これだけをエネルギーとして利用することに。

そして、脂肪酸を燃焼したときに作られるケトン体を脳のエネルギー源に利用するようになるのです。ブドウ糖からしか脳の栄養源になれないのは普段の話で、緊急時には脂肪からも脳に栄養を送ることは可能になっています。

このように、体内に蓄えてある栄養が残っているうちは代わりにそれらを使うので、水だけあれば何とか生き延びることが可能です。

ですが水がない場合は代わりになるものがありません。水が担っていた役割がすべて止まってしまうため、早い段階で命に関ってきます。

日常の脱水症状にも注意しよう

極限の状態でもないと水分を10~20%失うことはないと思いますが、日常生活でも脱水症状を起こすことはあります。そういう場合はどんな問題が起こるのでしょうか?

成人の場合1日に2~2.5リットルの水を食べ物や飲み物から摂取しています。けれど、体調不良で食事をあまりとれない時や、暑くてたくさん汗をかいたときなどには水分不足になることも。

軽度の場合はめまいや揺らつきが起こります。また、口の中が渇いたようにも感じます。

中等度の場合は、頭痛や悪心が。口の中や粘膜が強く乾き、唾液や尿の量も減りはじめます。嘔吐する場合も。重度の場合は意識障害やけいれんなどを引き起こしてしまいます。

重度の脱水症状は、大体体内の6%の水分を失った状態です。このくらいになると命に関わることがあります。

脱水症状の兆候が見えたときは早急に対処しましょう。軽度の場合は水分と塩分を摂取することでほぼ回復しますが、重度の場合は病院に行かなくてはなりません。屋内にいても脱水症状に陥る場合はあるので注意してください。

脱水症状を防ぐためには、こまめな水分接種が必要です。

成人の場合、1日に必要な水分2.5リットルから、食べ物による水分接種を抜いた1.2リットルが飲み水として必要な量だとされています。

ウォーターサーバーなどを置いておけば、ボタン一つで水を出せるので、水不足になりにくいのではないでしょうか。体から水分が流れるときは一緒に他の成分も出て行っているので、塩分や少量の糖分も一緒に摂取する必要があります。

水に砂糖や塩、レモン、蜂蜜などを混ぜて飲むことがおすすめです。いつでも水を飲める環境にして、人間になくてはならない水分をきちんと摂取しましょう。