1. ミネラルウォーターの本場はヨーロッパ!? 利用法や水への考え方とは?

ミネラルウォーターの本場はヨーロッパ!? 利用法や水への考え方とは?

[記事公開日][最終更新日]

ミネラルウォーターの本場はヨーロッパ!? 利用法や水への考え方とは?

london-2023428__340

日本では、長年「安全と水はタダ」という認識があり、飲料水を買うことが一般化したのは比較的近年です。

一方でヨーロッパでは、ミネラルウォーターを購入することは当たり前で、日本人よりも遥かに多くの飲み水を購入しています。日本とヨーロッパでは、ミネラルウォーターに対する認識が大きく違うのです。

日本でミネラルウォーター消費量が増えた現在においても、ヨーロッパと比べて10分の1程度の消費量に留まっています。

ヨーロッパでは古くからミネラルウォーターを飲んできた

日本では、飲み水に限らず飲食物について「安全であること」を重視します。日本で採取されるミネラルウォーターはかならず殺菌、滅菌処理を施さなくてはなりません。

また水道水についても非常に安全度が高く、世界中でも数少ない“水道水が飲める国”となっていますし、そもそも水道水だった美味しく飲めるレベルにあります。

地域差はあるものの、水道水をボトルに詰めただけの水が販売されているケースも多く、これは飲み水に対する高い安全基準と美味しく飲める工夫、努力があってのことです。

一方で、ヨーロッパでは古くから湧水、天然水を飲んできました。ミネラルを豊富に含む水を飲むと、体にいい効果があることを知っており、積極的にミネラルウォーターを飲んできたのです。

例えば、日本でもダイエット効果があるなどで女性に人気のミネラルウォーター・コントレックスは、1760年にポーランド王室の侍医が利尿効果を始めとする医学的効用を発見したと言われています。

その後コントレックスは、1861年にフランス政府の公認を受けたミネラルウォーターの第1号となっています。

温泉療法に保険適用!? ミネラルウォーターの健康活用が盛ん

ヨーロッパに多数あるミネラルウォーターの水源地では、湧き出す天然水を利用したアクアセラピーという、様々な健康療法を受けることができます。

このアクアセラピーの最古のものと言われているのが、ベルギーのスパです。専門の湯治医が飲泉療法を施し、また温泉に浸かったり、温泉を使ったマッサージを施したりします。

ちなみにこのスパは、温泉の英語表記“SPA”の語源でもあります。このスパのような温泉地はヨーロッパ各地にあり、古くから健康のために活用されてきました。

日本でも温泉での湯治をしますが、日本と違って浸かるだけではなく、その水、お湯を飲むことも健康療法のひとつとなっているのが特徴でしょう。

この温泉療法がとくに盛んなのがフランスです。ミネラルウォーターを浸かった療養センター・テルマリズムセンターが各地に100箇所以上もあり、専門医の指導によるジェットバス、ジャグジー、シャワーバスを浸かった治療が、なんと健康保険適用で行われています。

民間療法レベルではなく、治療法として確立されていることの証拠といえるでしょう。

ヨーロッパの水の安全性は水源の環境ごと保全して守っている

st-ives-1486202_960_720

日本ではミネラルウォーターを販売する際に、「肥満解消に効果的!」といった医療効果を表示することが禁じられています。

一方で、ヨーロッパでは医療的根拠があれば、それらの表示も認められています。日本における漢方薬やトクホ飲料などと同じ扱いがされている、とも言えます。

日本との違いといえば、もっとも異なるのがミネラルウォーターの基準です。日本では安全のために、最低限とはいえ殺菌処理をすることが義務付けられていますが、ヨーロッパにおいては逆で、一切の殺菌処理や加工をすることが認められていません。

ミネラルを豊富に含んでいること、健康を維持するために適していることなどに加え、加工や殺菌をしなくとも飲料水に適していることがミネラルウォーターの基準となっているのです。

この基準を守るために、ヨーロッパでは水源周辺の環境保護を厳重に行っています。水源の周囲1200ヘクタールが保護区とされ、また厳選周辺の森林や草原には農薬の使用も禁じられます。土壌汚染が起こらないように、厳重に管理されているのです。

そうして水質が守られたミネラルウォーターは、組み上げてからパイプラインを通して工場へ送られ、ボトル詰めされるまで一切空気に触れることがありません。

工場内も厳密な衛生管理が徹底され、毎日約150種類もの微生物検査が行われています。

日本の場合は、安全性を確保するために、水自体をコントロールします。水道水は塩素で消毒されますし、ミネラルウォーターについても殺菌処理が義務付けられています。

一方で、ヨーロッパでは綺麗な水を、そのままにしておくこと、綺麗な環境を維持することに注力がなされます。

日本とヨーロッパの、水や環境への考え方の違いが出ている部分だといえます。

日本でもミネラルウォーターは普及しつつある

日本でも、家庭へのウォーターサーバー普及率も高まってくるなど、日常的にミネラルウォーター飲む習慣が根付いてきました。

毎日の飲食物の他、飲み水からも栄養を、ミネラルを取り入れるという考え方が浸透してきている状況です。コンビニエンスストアやスーパーマーケットの飲料水コーナーを覗いても、国産、外国産の様々なk\ミネラルウォーターが取り揃えられています。

水は安全であればよかった時代から、ヨーロッパのように水の味を楽しみ、水から栄養を取り入れ、水で健康をサポートする時代になってきたのかもしれませんね。