1. (アクアソムリエが伝授!)性別・年齢・体質別、ミネラルウォーター選びのススメ

(アクアソムリエが伝授!)性別・年齢・体質別、ミネラルウォーター選びのススメ

[記事公開日][最終更新日]

(アクアソムリエが伝授!)性別・年齢・体質別、ミネラルウォーター選びのススメ

ミネラルウォーターにはいろいろなタイプがありますが、年齢や体質、体調、用途、生活のシーンなどによって飲み分けるとよいでしょう。

今回は、年齢や特別なライフステージにおけるミネラルウォーターの選び方の1例をご紹介したいと思います。

・粉ミルクでの授乳は軟水で

では、まず赤ちゃんからですが、新生児の場合は、母乳粉ミルクで水分補給をしているのがほとんどかと思います。

日本で製造されている粉ミルクは、製造の際に日本の水道水で溶かすことを想定して作られていますので、粉ミルクを溶かす場合には、軟水のミネラルウォーターを使うようにしましょう。

軟水であればあるほど粉ミルクを溶かし出す力が強いので、濃いミルクを作りたいという方は硬度が0に近い軟水を使うとよいかもしれませんが、硬度が100程度の水でしたら全く問題ありません。

硬度の目安…硬度178以下が軟水、硬度357以上が硬水(理化学辞典)

母乳の場合には、授乳する人、つまりお母さんの飲んでいる水が影響します。

母乳(初乳ではなく成乳)には、100mlあたりカルシウムが約27.0㎎、マグネシウムが約3.0㎎含まれていると言われていて、それを硬度で表すと79.8ぐらいです。

また、粉ミルクには50㎎前後のカルシウムや5mg前後のマグネシウムが含まれており、硬度は146ほどです。

母乳や粉ミルクがそれくらいの硬度になることから考えると、授乳中は、それより少し硬度が高めの水(200~)を飲むようにするとよいかもしれません。

・乳幼児が硬水を飲んでも大丈夫?

水

「子供には硬水や炭酸水は飲ませない」という方もいらっしゃいますが、お腹の調子を崩さないようであれば、飲ませても特に問題はありません。

海外にいる子供達は小さい時から硬水や炭酸水を飲んでいますし、お砂糖の入った炭酸飲料やスポーツドリンクとは違い、カロリーはゼロで塩分も少なく、とても健康的です。

ただ、まだ臓器が十分に発達していなかったり、体質に合わなかったりする場合には、お腹が緩くなったり痛くなったりすることもあると思います。体調を見ながら飲ませるようにしましょう。

またフレーバーウォーターの場合はお砂糖や塩分も入っているので、飲ませる際は必ず確認することが大切です。

・子供から成人になるまではカルシウムの摂取が大切

葉っぱと水

子供から成人になるまでの時期は、カルシウムを貯蓄する大切な時期でもあるので、水を摂取することはもちろん大切ですが、同時にカルシウムも意識的に摂取させるようにしましょう。

特に思春期になるとダイエットをする人も多いようですが、脂肪や炭水化物をセーブするだけでなく、ビタミンやミネラルまでセーブしてしまうと、後々、骨粗鬆症や様々な病気を招くことになりかねませんので、栄養をしっかり摂って健康な身体の土台を作っていくことが大事です。

なかでもカルシウムは、平成27年国民健康・栄養調査で、男性は3歳以上の全ての年代で不足し、20代では必要量の72.8%摂取しかできていません。

また女性も3歳以上から50代まで不足しているという結果が出ています。

カルシウムは原則、食事で摂取することが望ましいですが、塾や学校生活などで忙しくきちんとした食事ができなかったり、乳製品が苦手だったりする場合は、硬水でミネラルを少し補ってあげるとよいかもしれません。

なかには、1Lあたり600㎎もカルシウムを含む水もあります。

硬水を飲んだことがない場合は、いきなり硬度1,000以上の超硬水を飲むのではなく、硬度300ぐらいのものから飲み始めて、体調をみながら、徐々に硬度がより高いものを試してみましょう。

この際も、お腹を壊したり痛くなったりする人は、無理に硬水を飲む必要はありません。

そうした場合は、食事からミネラルをきちんと摂取して、軟水でしっかり水分補給をしましょう。

・働き盛りにはマグネシウムが多めの水を

毎日忙しく働く会社員の方や、中高年の方には、カルシウムももちろんですが、マグネシウムが多めのお水がおススメです。

ストレスがたまるとマグネシウムがどんどん排泄されてしまい、不足しがちになってしまうからです。

カルシウムもマグネシウムも神経の働きに大きく関与しているミネラルで、カルシウムとマグネシウムの比率が2:1だと吸収率が高いと言われていますので、それに近い比率で含まれるものを選ぶと効率がいいでしょう。

忙しい方は食事が不規則になり、食事からきちんとミネラルを摂取できていない可能性が高いので、意識的に飲料からもミネラルを摂取するように心掛けたいものです。

・妊婦さんはどこまで意識すべき?

妊婦の方は、飲んでいる水がそのまま羊水となるので、できるだけいい水を摂取したいという意識が高いようです。

ではどんな水がいいかというと、やはりできるだけピュアな水がいいと思います。ピュアな水とは汚染物質が少ない、清浄度が高い新鮮な水という意味です。

採水されている場所がきちんと保護されていないと、ありがたくない化学物質や金属などが含まれてしまいますので、どういうところで採水されているのかを確認しておくといいかもしれません。

ただ、日本でもヨーロッパでも水に関してはかなり厳しい基準が設けられており、身体に悪い影響があると考えられる物質の上限はもちろん決められていて、上限以上にそうした物質を含んでいるものは製造や輸入ができません。ですので、必要以上に神経質になることはありません。

成分的には、妊婦の場合は、同じ年齢の一般の方よりもマグネシウムを40㎎多く摂るように(推奨量)という基準もありますので(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)、マグネシウムが多めに含まれる水を摂取するといいでしょう。

便秘やこむら返りで悩む妊婦さんには特におススメです。

マグネシウムは硬水や海洋深層水などに多めに含まれています。炭酸が入っていると硬水でも飲みやすくなりますし、気分もリフレッシュできるのでおススメです。

【専門家プロフィール】

アクアソムリエ 山中亜希

山中亜希

2004年、ミネラルウォーター専門店「AQUA STORE」の立ち上げと同時にイタリアにてアクアソムリエの資格を取得。2008年4月より、アクアソムリエを養成するミネラルウォーターの専門スクール「AQUADEMIA」を開校し、校長に就任するとともに、「AQUA STORE」のディレクターとしても活動。

ミネラルウォーターの正しい知識・情報の普及のために、セミナーや講演、企業へのコンサルティング業務などを行っており、台湾・上海・香港・マカオなど海外からも、セミナーの講師として招聘されている。